こんにちは。安教室教室長、藤原です。
9月に入ってすぐに始まった定期テスト(前期期末)シーズンもようやく終わりました。中3生にとって、この前期期末試験が終了し、入試に向けて強い不安を感じ始める時期でもあります。まだ未経験である入試に対して、さまざまな不安が噴き出てきます。こんなときこそ、自らの学習姿勢を振り返ってみましょう。そして、「これでいいんだ!」という前向きな姿勢を持てるようにしていきましょう。
中3生(もちろんその他の学年にとっても)に必要になる学習姿勢は、「徹底して考えること」です。言い換えると、「なぜ」という疑問を常に持つことです。
問題の解答を写す、解答をそのまま覚えるというのは、決して学習ではありません。公式や単語を覚えることは当然必要なことであり、それ自体は学習なのですが、問題の回答を丸暗記することは単なる作業であり、問題に対する対応力が生まれない上辺だけの勉強なのです。
「なぜそう解くのか、なぜそう考えるのか、なぜその知識が必要なのか」を日常的に考えながら、授業に臨みましょう。これは本当に疲れることです。授業が終わったときにはへとへとになるでしょう。しかし、それこそが学習であり、受験へ向けて必要な姿勢であり、点数が飛躍的に伸びていく秘訣でもあるのです。分からないときには質問して解消し、その解答の理由を考えるのです。
次に具体的な説明をします。中3生は今、数学では二次関数に差し掛かり、英語では不定詞の応用表現を学んでいますね。授業では、「単元解説→演習→解法解説」の流れになっていますが、その解法解説のときに、答えをチェックするだけではなく、自分のやった解法と先生が解説する解法を比べてください。「答えのチェックは作業」、「解法の比較は学習」なのです。
ということは、先生が解説をしているときは当然顔を上げて、集中して聞かなければなりませんね。そうして解説と比較して、自分が問題を解いた道筋が理由を含めて合っているなら、類似問題にも十分対応できます。そうではなく、なんとなく道筋があっている場合には、次に間違う可能性が残されているのです。気を付けてみてください。
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① 問題を解くとき、解説を聞くとき、常に「なぜ」→「〇〇だから」と考える。
② 解説時には顔を上げて集中する。(内職は厳禁)
③ 解法は必ずメモ・ノートをとる。(答えだけではなく、手順や要点を重視)
④ 同じ問題を最低2回、できれば3回以上解く。
⑤ 不安な部分は即時質問する。
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当然ながら、塾や学校での授業時だけでなく、家庭での自学でも同様のことが言えます。習った内容をちゃんと自分が理解できているか、自分自身で問題を解けるのか、そういった細かく振り返る「復習」に時間を費やしてください。ここでも作業ではなく、「学習」となるよう、しっかり頭を使って考えることを心がけましょう。ただ書くだけは作業、理由を考えるのが学習です。
これらは、授業に際して私から何度も繰り返し言っていることです。もちろん先生にもやるべきことはあります。説明の伝わりやすさと詳しさに関する工夫、得点アップにつながる問題の作成など、全力で取り組んでいます。得点アップのために、笑顔のために、一緒にがんばっていきましょう。